上野千鶴子さんの講演を聞いて、介護と育児って似たところあるよなと感じたことは以前書きました↓
家で女がタダでやってきた仕事。
さらに、上野さんの本「男おひとりさま道」を読んで、その中に「これは気を付けなければ」と思った箇所がありました。
介護者主導型介護
妻の介護は、定年で仕事を失った男性にとって、仕事に代わる新たな熱中の対象として選ばれることがあるという。
~中略~
定年後の夫は、妻が要介護になると、使命感を感じて、「俺の出番!」とがんばる場合がある。仕事で培ったノウハウや経験を生かし、妻の服薬管理や生活管理、ヘルパーさんの手配やケアマネージャーとの交渉など、てきぱきとこなすのは、社会経験のない女性より、ずっとうまい。
妻の体調管理が生きがいとなり、毎朝体温と血圧を測って、パソコンに入力したり、インターネットで情報収集をしていろんな介護法や看護法をためしてみたりする。
―「男おひとりさま道」上野千鶴子著より
※ちなみに上野さんは単純にこれがいいとか悪いとか言っているわけではありません。介護される側の妻が意見を言えないような状況になりがち、という問題点を指摘しています。
「定年後の夫」を「育休中の夫」に置き換えてちょっと変えれば、この文章びっくりするくらいそのまま使えます。
育児者主導型育児
育児は、育休で仕事を失った男性にとって、仕事に代わる新たな熱中の対象として選ばれることがあるという。
~中略~
育休中の夫は、子どもが生まれると、使命感を感じて、「俺の出番!」とがんばる場合がある。仕事で培ったノウハウや経験を生かし、子どもの服薬管理や生活管理、予防接種の手配や保健師さんとの交渉など、てきぱきとこなすのは、社会経験のない女性より、ずっとうまい。
子どもの体調管理が生きがいとなり、毎朝体温と血圧を測って、パソコンに入力したり、インターネットで情報収集をしていろんな育児法をためしてみたりする。
いや、「育休中の夫は仕事失っているわけじゃないでしょ」とかいうツッコミはひとまず置いといてください。
これが悪いってことではないですけど、子どものことを考えてだとしても、あまりに自分主導の育児はよろしくない気がします。仕事ができる人ほど、子育てにも効率とかを求めそうですし。
育児に参戦する男性は、気を付けましょう。
※僕自身は、全然そこまでできていません。
むしろ最近気が緩みがちのような気がします。
まずは、子どもをよく見て、子どもの要求にできるだけ応えてあげられるようにしたいと思います。
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