ヴィパッサナー瞑想体験記②コース中の生活

ヴィパッサナー瞑想体験記②
前回の続き。

今回は、コース中の一日の流れを紹介します。


・コース中の一日の流れ

改めてコースの時間割は以下の通り。

コースの時間割

下記のコース時間割は、修行を継続して行うことができるように考えられたものです。修行から最も良い成果を得ることができるよう、できる限り時間割に従って下さい。

午前4時:      起床
午前4時30分~6時30分:   ホールまたは自分の部屋で瞑想
午前6時30分~8時:   朝食と休憩   
午前8時~9時:   ホールにてグループ瞑想
午前9時~11時:   ホールまたは自分の部屋で瞑想
午前11時~12時*:   昼食
午後12時~1時:   休憩および指導者への質問
午後1時~2時30分:   ホールまたは自分の部屋で瞑想
午後2時30分~3時30分:   ホールにてグループ瞑想
午後3時30分~5時:   ホールまたは自分の部屋で瞑想
午後5時~6時:   ティータイム
午後6時~7時:   ホールにてグループ瞑想
午後7時~8時15分:   講話
午後8時15分~9時:   ホールにてグループ瞑想
午後9時~9時30分:   ホールにて質問
午後9時30分:   就寝     


‐午前4時: 起床

4時に鐘が鳴ります。
食堂などには時計がありますが、部屋や瞑想ホールにはないので、基本的に鐘の音が合図となります。
目覚まし時計を持参している人もいましたが、鐘の音で目が覚めると思います。

すぐに起きる人、しばらく布団の中でまどろむ人。

顔を洗ったり、トイレにいったり用意します。

冬はまだ真っ暗な時間帯。天気のいい日は星も見えます。


‐午前4時30分~6時30分:   ホールまたは自分の部屋で瞑想    

10分前(短い休憩の時は5分前?)に鐘が鳴ります。
 瞑想ホールに行くか、自分の部屋で瞑想します。

「この朝の2時間はけっこう長く感じた」という人が多かったです。
後で妻に聞いた話によると、「部屋で寝てる人もいたよ」 とのこと(いいのか?)。
僕と同室だった人は、ほとんどホールで瞑想していたと思います。

このあたりは自分の意志に任されています。
眠っていたり、姿勢が悪くなっても、叩かれるというようなこともありません。

ほんとうに自分次第です。


‐午前6時30分~8時:   朝食と休憩  

食事は楽しみの一つ(楽しみにしたり、嫌だなと思ったりするのもよくないことのようですが)。
食堂へ行き、用意されている料理を自分で器にとって食べます。

シンプルな菜食料理です。
※ 食事については、食べ物担当の妻の回に。

自分の使った食器は自分で洗って元の場所に返します。

僕は食事の前には、庭を散歩してから、食堂に行っていました。
少し時間をずらすと並ばなくてもいいです。

食後、次の瞑想まで時間があるので、この間にシャワーを浴びたり、洗濯をする人もいます。

他にすることもないので、部屋で寝なおしたリも。


‐午前8時~9時:   ホールにてグループ瞑想

午前、午後、夜にあるグループ瞑想の時間は、全員瞑想ホールで瞑想します。
部屋で寝ていると起こされます。

※恥ずかしながら、一度コースマネージャーに起こされました。

瞑想の時は毎回、始めにお経?と短い瞑想法についての説明(テープで)があります。
そして、終わりにも短いお経?のようなもの流れます。


‐午前9時~11時:   ホールまたは自分の部屋で瞑想

短い休憩をはさんで、再び瞑想。

ホールでは瞑想の時、指導者の方が前に座っています。

この時間とごごの瞑想の時間に、指導者の人に数人ずつ呼ばれて、今の自分の状態について聞かれることがあります。

瞑想法や感じていることについて質問することもできます。

終わりの時間も鐘の音で告げられます。


‐午前11時~12時*:   昼食 

朝食の時と同様に、各自で食事をとります。

最初のほうの講話でもありますが、夕食がないので昼にたくさん食べると、午後の瞑想中眠くなります。
ほどほどに。

食事中も聖なる沈黙(身体・言語・精神の沈黙)を守らないといけないので、無言です。
「お先にどうぞ」というようなジェスチャーも できるだけしないように。


‐午後12時~1時:   休憩および指導者への質問

瞑想ホールで指導者への質問ができます。
瞑想方法についての具体的な質問ということで、教義的なことや哲学的なことは質問できないようです。

僕はだいたい布団の中で瞑想してました(昼寝)


‐午後1時~2時30分:   ホールまたは自分の部屋で瞑想

ひたすらに自分(の感覚)と向き合う時間。

‐午後2時30分~3時30分:   ホールにてグループ瞑想

1日3回のグループ瞑想の時間は、
「強い決意を持った瞑想」ということで、
できる限り体を動かさず、瞑想に専心する時間となっています。

だからといって、気合を入れてのぞむというわけではなく、心はいつも平静に(なかなかできるものではありません)。


‐午後3時30分~5時:   ホールまたは自分の部屋で瞑想

ひたすらに自分(の感覚)と向き合う時間。

集中できないこともありますが、苛立たない、焦らない。
逆に、いい感覚があったとしても、それに執着しない。

アニッチャー(すべては変化していく)。無常です。


‐午後5時~6時:   ティータイム

コース中は夕食はありません。

初めて参加する人は、果物と牛乳、豆乳、
2回目以降の人(古い生徒)は、レモン水のみです。
 ※お茶や水は飲めます。

これもセルフサービスで。
果物は、丸ごと置かれているので、各自切って。
細かく切って牛乳かけてレモン汁かけてフルーチェみたいにして食べている人もいました。

あるもので工夫して。


‐午後6時~7時:   ホールにてグループ瞑想

 「強い決意を持った瞑想」です。
瞑想に次ぐ瞑想で、もうそんなに書くことがありません。


‐午後7時~8時15分:   講話

ブッダの言葉や教え、瞑想法について、道徳的な話、コースの規律についてなどについてのお話があります。指導者の方が話すのではなく、これもテープで流れます。

この話が、長いです(個人的な意見)。
僕は、親の仕事の関係でたくさん転校しましたが、今まで聞いたどの校長先生の話よりも長かったです。

8時30分くらいまではあります。

約1時間半、止まったり、間違えたりすることなく読んでいるテープの人すごいです。

※話の中にちょっとおもしろいところがあったりして(人によりますが)、最後の日に他の人と話すことができるのですが、みんなけっこうちゃんと聞いているんだなと妙に感心しました。


‐午後8時15分~9時:   ホールにてグループ瞑想

一日の仕上げのような。
講話のあと少し休憩してからなので、実質30分もありません。


‐午後9時~9時30分:   ホールにて質問

質問のある人は質問ができます「瞑想方法についての具体的なこと)。

トイレにいったり、寝る準備。

‐午後9時30分:   就寝 

「夕食を食べないと、お腹が空いて眠れないのでは?」、と若干心配していましたが、そんなことはなくけっこうぐっすり眠れました。

眠れない人もいるようですが、
「眠れなくても体は休めているのでだいじょうぶ」らしいです。

ちなみに、しゃべってはいけない、とは言っても寝言はしょうがないですよね。

曜日感覚もなくなってくるせいか
「今日何曜日?」
とか聞こえて、思わず答えそうになりました。

僕もなにか寝言を言ってたかもしれません。

「静かにして」とも言えないし、もしうるさかったらごめんなさい、と今更ながらここで謝っておきます。

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コース中の10日間は、毎日このようにして過ぎていきます。

判で押したように同じ時間割の毎日ですが、出会う感覚は毎日違います。


続きはまた次回。


   


































































































      

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